ほんのり優しい口どけにうっとり。珠玉の和スイーツ『干菓子』の魅力に迫ります♪

 

干菓子のイメージは?

 

 

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「干菓子」と聞くと、高級な和菓子店のショーウインドウに並ぶ、芸術品のようなイメージですか?
 
それともお供え物やお茶席のお菓子など、どことなく地味なイメージをお持ちでしょうか?
 
干菓子と聞いて思い浮かべるのは、ころんとした小さな形と、ほろっとした優しい口どけの「落雁(らくがん)」。
 
しかし、それだけではありません。
 

 

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干菓子とは、水分が20%以下のお菓子の総称なので、ひなあられや金平糖、お煎餅も干菓子に分類されるのです。
 
実は種類も豊富で、身近な和菓子でもある干菓子。
 
なかなか知る機会の少ない干菓子のルーツから、さらに進化した現代の干菓子まで、その魅力をご紹介します。
 

「干菓子」のルーツを探る

 

 

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「菓子」という言葉の起源は、果物と木の実。
 
菓子の「菓」は果物を「子」は種子を意味し、最初は「果子」と表されていました。
 
平安時代には米を発芽させた「米もやし」や「甘葛(あまづら)」という蔦の樹液を煮詰めたシロップを甘味として使うようになります。
 
ですが甘い物はとても貴重で、貴族の口にしか入りませんでした。
 
この頃朝廷へ「水菓子」として献上されていたのは、あけびや苺などの季節の果物。
 
その一方で、栗やなつめなどを加工して作られ、長く保存できるものが「干菓子」と呼ばれていたのです。
 

唐菓子(からくだもの)

 

 

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やがて遣唐使により中国の文化とともに伝わったのが「唐果物」。
 
これは米、麦、大豆、小豆などをこねて、果物の形にして油で揚げたもの。
 
平安時代には宮中の宴や、神仏のお供え物として作られました。
 

点心(てんしん)

 

 

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鎌倉時代に栄西禅師が中国から持ち帰ったのが茶の湯の文化。
 
これにより、饅頭(まんじゅう)や羊羹(ようかん)などを食べる「喫茶」や「点心」の風習が広まりました。
 
点心とは、決まった時間に食べる食事以外の軽食のことをいいます。
 

南蛮菓子

 

 

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室町時代になると中国から砂糖が輸入され始めますが、薬として扱われるほどの貴重品。
 
その後の南蛮貿易により、ポルトガルやスペインから金平糖、有平糖(あるへいとう)、カステラなどが輸入され始めます。
 
砂糖や卵をふんだんに使う南蛮菓子は、和菓子にも大きな影響を与えました。
 

京菓子と上菓子

 

 

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和菓子が大きく花開いたのは江戸時代です。
 
京都の京菓子と江戸の上菓子が競い合うようにして、菓銘や意匠に工夫を凝らした和菓子が次々に誕生。
 
現代の和菓子の基本は、この時代にほとんど完成されました。
 

和三盆糖

 

 

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上流階級のみが口にしていた菓子が、茶の湯の文化とともに庶民の間にも普及。
 
蒸し菓子や生菓子など濃茶用の「主菓子(おもがし)」や、落雁や煎餅など薄茶用の「干菓子」が生み出されました。
 
この頃、四国では純国産の砂糖として「和三盆糖」が誕生。和菓子は独自の文化をさらに発展させていくのです。
 

日本三大銘菓

 

 

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今では四季折々に私たちの目を楽しませてくれる和菓子。
 
多くの和菓子がある中で、日本三大銘菓といわれるものはいずれも落雁だということをご存知ですか?
 
昔は上流階級の方々に献上されていたという、由緒ある銘菓をご紹介します。
 

越乃雪(こしのゆき)

 

 

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まず一つ目は新潟県長岡市、越乃雪本舗大和屋さんの『越乃雪』。
 
江戸時代後期、長岡藩主が体調を崩した時に、大和屋店主の先祖が餅粉に甘みを加えて和菓子を作って献上しました。
 
するとほどなく病が完治したといわれます。
 
一般的に使用されている和三盆糖は「かわき」といわれますが、『越乃雪』に使われている和三盆糖は「生」。
 
水分を多く含んだ和三盆糖は、重厚な味わいが特徴です。
 

長生殿(ちょうせいでん)

 

 

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二つ目は、石川県金沢市にある森八さんの『長生殿』。
 
歴代の徳川将軍家へも供されて、御献上菓子としてその名を全国に轟かせました。
 
材料には、徳島産の高級和三盆と、山形産の紅花(本紅)、加賀米(餅米)で作った家伝の落雁粉を使用。
 
360年もの間、同じ材料を用いながら昔と変わらぬ製法を守り続けています。
 

山川

 

山川

出典:風流堂

 
最後にご紹介するのは、島根県松江市の風流堂さんの『山川』。
 
赤は紅葉に映える山を、白は清き川のせせらぎを表したとされ、「散るは浮き、散らぬは沈む紅葉の、影は高尾の山川の水」という歌が名前の由来。
 
一度はその製造が途絶えてしまった『山川』ですが、大正時代に風流堂の二代目店主が復刻製造を依頼され、苦労の末に復刻に成功したといわれています。
 

カラフルキュートな現代版干菓子

 
こうして干菓子は伝統的なスタイルはそのままに、一方でより自由で個性的な製品も生まれ、私たちを魅了し続けています。
 
カラフルでキュートな現代の干菓子をいくつかご紹介しましょう。
 

UCHU wagashiの『drawing』

 

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「見て楽しむ」だけでなく「デザインする」要素が加わった、遊び心いっぱいの新感覚の落雁。
 
パステルカラーのピースを組み合わせて、オリジナルのアート作品を作ってみませんか?
 

あめやえいたろうの『スイートリップ』

 

 

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リップグロスにしか見えないこちらの商品。
 
中身は伝統の干菓子、有平糖をベースにした「みつあめ」なのです。
 
濃縮果汁やバラのエキスが入ったクリアカラーが乙女心を刺激します。
 

緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)の『究極の金平糖』

 

究極の金平糖

出典:緑寿庵清水

 
最後は京都にある日本唯一の金平糖専門店、緑寿庵清水の『究極の金平糖』。
 
チョコレートの金平糖を始め、ほかには見ない個性的なフレーバーが勢揃い。
 
長い時には二年待ちという人気商品です。
 

たまには気分を変えて

 

 

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長い歴史とともに発展してきた和菓子の世界。
 
中でも干菓子は見た目の可愛らしさと、日持ちがよく持ち歩きにも適していたことから、手軽な和菓子として愛されてきました。
 
たまには気分を変えて、干菓子でティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。