これぞ芸術!職人技の飴細工デザイン

飴細工って何? 


飴細工とは、飴を用いて様々な造形物を作り出す製菓技術の一つ。
 
動物や植物をかたどった棒付きのものから、ケーキやパフェにアクセントや芸術性を持たせるものまで、年齢・性別を問わず多くの人に親しまれています。
 
もちろん食べることも可能ですが、観賞するための展示品として製作される場合もあり、近年は都内でも常時作品を展示している工房がちらほら。
 
透き通るガラスのように美しい飴細工から、粘土細工のように精巧な飴細工まで、どのような仕上がりになるかは職人さんの感性と技術次第。
 
すべて手作業で行われるため、同じデザインのものは一つとして存在しないとも言われるのです。
 
優美でユーモラスな一点ものの飴細工の世界を覗いてみましょう♪

飴細工の歴史


日本に飴細工が伝わったのは、今から1000年以上も昔のこと。
 
796年の東大寺建立時にはすでに、お供え物として飴細工が捧げられた記録が残っています。
 
この技術を伝えたのは、京都に住み、街で飴細工を売って歩いた中国の職人たち。
 
中国では、熱した飴を吹いて動物や鳥の形を作ったり、台の上にたらして文字や模様を作る飴細工が現代に伝わっています。
 
時は流れ1801年。徳川家斉が将軍として君臨していた頃、良質な水飴が越後で誕生しました。
 
水飴はやがて関西地方へと広まっていき、江戸でも飴職人たちが様々な細工を施した飴を街に出て売り歩くようになり、飴細工の技術が発展していったのです。
 
現在日本では伝統工芸の一つとしてその価値が見直され、インターネットやSNSを通じて幅広い世代から注目を集めるようになっています♪

飴細工の製法


飴細工は、和菓子、西洋菓子に共通する製法を駆使して作られています。
 
いずれも80度ほどに熱した飴を扱うため、職人は基本的に手袋を着用しますが、日本では伝統の製法を守り素手で飴を扱う職人もいますよ。

引き飴

飴を引っ張って伸ばし、空気を膨らませる技術。空気の含有量によって飴の色が変化し、きらきらとした光沢をもつようになります。

吹き飴

息で吹いたり、ポンプを使ったりして空気を飴の内部に送り込み、丸い立体的な形に成形する技術。果物や動物を作る際に用いられます。

流し飴

型紙で型を作り、台の上で型に飴を流し込み固める技術。平面的な板状のパーツを作る際に用いられます。

糸飴

溶かした砂糖を素早く左右に振り動かし、糸のように繊細な飴を作る技術。ケーキやパフェの飾りを作る際に用いられます。

岩飴

飴を煮立てて泡立て、できた気泡ごと固める技術。ピエスモンテと呼ばれる西洋のお菓子を使った細工物を作る際にも用いられます。

飴細工のデザインいろいろ

さあ、ここからは、実際に作られている飴細工のデザインを覗いてみましょう。
 
どれも職人のインスピレーションとアイデアに溢れた素敵な作品です。
 
ぜひお気に入りを見つけてください♪

職人技! 透き通る金魚


こちらは、ガラス製品と見紛うほど艶やかで透き通った金魚の飴細工です。
 
鱗やヒレの質感までがリアルに再現され、腹部にかけて薄くなっていく赤のグラデーションも、まるで本物の金魚のよう。
 
金魚は日本人に長く親しまれてきた飴細工のモチーフで、現在でも展示会やショップで目にすることができますよ。
 
中には販売されているものもあるので、日本の伝統技術がぎゅっと詰まった金魚を、ご自宅に連れて帰ってみませんか? 

本物みたい! 輝くオレンジ


ケーキの上に乗せられた、濃厚そうなチョコレートアイスを飾るオレンジ…ではなく、オレンジを再現した飴細工。
 
鮮やかなオレンジ色やジューシーな果肉な表現、飴で出来ていると言われても、にわかには信じがたいですよね。
 
見た目だけではなく、パリパリとした食感やふわりと香るオレンジと砂糖の甘みが、ケーキの上品なアクセントとしての役割を果たしています。

幸せの誓いに!ガラスの靴のウェディングケーキ


こちらはなんと、ウェディングケーキの上に飴細工のガラスの靴を飾った作品。
 
バラのブーケが添えられたガラスの靴には一点の曇りもなく、土台のアイスブルーが反射して透明感も増し、飴であることを忘れてしまいそう。
 
大切な人との幸せの誓いに、こういったスペシャルな飴細工はいかがでしょうか?

愛嬌たっぷり!キュートなハリネズミさん


つぶらな瞳に短い手足。鋭い針を纏っていても、それさえも愛しく感じてしまう。
 
今にもむくりと動き出してしまいそうなこちらのハリネズミさんも、実は飴細工で出来ています。
 
「もったいなくて食べられない!」とお困りの方は、しばらくお部屋に飾って楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

飴細工を楽しもう!


いかがでしたか?
 
日本の伝統工芸のひとつでありながら、その起源を海の外に持ち、発展を続けながら私たちを楽しませてくれる飴細工。
 
職人の技が光る優美で繊細な飴細工の世界を、ぜひご堪能あれ♪