野菜や果物を使って。お子さんと一緒に初めての草木染め♪

 

どんな色に染まる?

 


 
洋服についてしまった、イチゴの赤い染み。
 
洗濯しても落ちなくて、困った経験はありませんか?
 
この落ちにくい色こそ、草木染めには最高の染料なのです。
 
イチゴやブドウなどの果物のほかに、玉ねぎやナスといった野菜も、布をいい色に染め上げてくれますよ。
 
お子さんと実験感覚で、楽しく草木染めを始めましょう♪
 

道具と材料

 


 

道具

 
・ステンレスまたはホーローの鍋(アルミや鉄は、染料と反応してしまうためNG)
 
・ザルと、濾(こ)し布
 
・ ボールまたはバケツ(キッチン用とは別の物)
 
・菜箸
 
・測り
 
・計量カップ
 
・厚手のゴム手袋
 

材料

 
・自然素材の布
 
化学繊維は綺麗に染まらないので、ウールやシルク、綿、麻などがおすすめ。
 
・無調整豆乳(助剤)
 


 
色素はたんぱく質と結びつくとよく染まるため、ウールとシルク以外の布は、豆乳に浸してから染めていきます。
 
・野菜や果物
 
皮や種など、捨ててしまう部分を使うといいでしょう。
 
・媒染液(ばいせんえき)
 
草木染の色素はそのままでは色落ちしやすいので、媒染液を使って布に色を定着させます。

媒染液を作ろう

 
今回はお子さんが使用しても安全性が高く、手に入りやすい材料でできる、2種類の媒染液の作り方をご紹介。
 


 
1. アルミ媒染液
 
漬物作りなどにも使われ、スーパーでも手に入りやすい「焼きミョウバン」。
 
水では溶け残るので、1Lのぬるま湯を用意し、その中に焼きミョウバン5gを溶かしたら完成です。
 
2. 鉄媒染液
 
さびた釘500gと、酢と水をそれぞれ500mL用意し、すべて鍋に入れて火にかけます。
 
20分ほど煮込んだら、釘も一緒に蓋つきのガラス瓶に移して、室温で1週間ほど放置。
 
コーヒーフィルターなどで濾(こ)して、100倍から1,000倍に薄めて使用します。
 

基本的な手順

 


 
1. 新しい布や糸を使う場合は、事前に洗濯をしてのりを落としておく。
 
2. 豆乳とぬるま湯を1:1で薄めたものに、20分から1時間ほど布を浸し置きし、軽く絞った後は天日干ししてよく乾かしておく。
 
3. 染料となる材料を、布と同じ重さ分用意し、ひたひたの水で20分煮出す。(沸騰させないように注意)
 
4. ボウルに濾(こ)し布を敷いて、煮出したものを濾す。(染料が完成)
 
5. 軽く濡らした布と、4の染料を鍋に入れ、沸騰させないように20分ほど煮る。
 
6. 火を止めてしばらく放置した後、布を水洗いしてよく絞る。
 
7. 媒染液に20分くらい漬け込んだ後、水洗いして日陰干しをしたら完成♪(5~6の作業を繰り返すと色が濃くなる)
 


 
<注意事項>
 
・野菜や果物の皮などは、洗って天日干しし、よく乾いたらキッチンばさみで細かく刻んでおきましょう。
 
・染めむらを防ぐために、大きめの鍋に染料をたっぷり用意し、菜箸などで布をなるべく広げながら煮てください。
 
・5~6の手順を繰り返すときは、最後は必ず染色で終わります。
 

野菜で染める

 

玉ねぎ

 


 
お料理をする時には、いつも捨ててしまう玉ねぎの皮。
 
しかし、茶色い薄皮は、野菜染めには最高の染料になるのです。
 
染料で煮出した後は、ミョウバンの媒染液に漬けると鮮やかな黄色に、鉄の媒染液に漬けるとカーキ色に。
 
綺麗に染め上がるので、野菜染め初心者にも最適です。
 

ナス

 


 
見るからにいい色に染まりそうな、鮮やかな紫色のナスの皮。
 
実際に染めてみると、ブルーグレーに近い落ち着いた色味に仕上がります。
 
ナスで染める場合、皮とヘタを煮出した染料に直接ミョウバンを入れ、その中に布を入れてじっくり煮出す方法もおすすめ。
 

ニンジン

 


 
続いては緑黄色野菜の代表、ニンジン。
 
ここで使用するのは赤い皮ではなく、緑色の葉です。
 
桜や梅も、花の色に染めたいときに使うのは、枝や葉の部分。
 
ニンジンも葉を煮出して染めると、優しい黄色に染まるのです。
 

アボカド

 


 
淡い綺麗なピンク色に染め上げてくれるのは、美容と健康にいいことから女性に大人気のアボカドです。
 
左側は種だけで、右側は種と皮を煮出して染めたもの。
 
思いもよらない色に仕上がることが、野菜染めの一番の醍醐味ともいえます。
 

果物で染める

 

ブドウ

 


 
野菜と違って、見た目と近い色に染めることができるのが、果物染めの特徴です。
 
巨峰やデラウエアの皮を煮出したこちらの布は、まさにブドウ色。
 
ご家族にも協力してもらって、皮と種を冷凍しておき、たまったら染め物に活用しましょう。
 

みかん

 


 
みかんの皮といえば、漢方薬の「陳皮」としてよく知られています。
 
お茶にして飲めば風邪や胃腸の症状を緩和したり、お風呂に入れたら体を温めてくれたりと、効能は色々。
 
爽やかなレモンイエローの布地に染め上げて、みかんの恩恵を余すところなく受け取りましょう。
 

 


 
昔から「柿が赤くなると医者は青くなる」といわれるほど、栄養豊かな柿。
 
ビタミンやポリフェノールが多く含まれており、疲労回復や免疫力アップにも効果的。
 
柿の皮から抽出された優しいオレンジブラウンは、心も体も元気にしてくれること間違いありません。
 

イチゴ

 


 
最後にご紹介するのは、上品なバラ色のイチゴ染め。
 
イチゴだけでなくブルーベリーや赤しそなど、赤や紫の色素を持つ植物なら、色素を酢水で抽出して染める方法もあり。
 
ミキサーに染料となる材料と酢水(お酢500ccに水1L)を入れて撹拌したら、布で絞ってジュース状にします。
 
そこに布を1時間から2時間ほど漬け込んで、あとは媒染液で色止めをして、水洗いしたら出来上がり。
 
火を使わないので、小さなお子さんでも一緒に作業を楽しむことができますよ。
 

自然からの贈り物

 


 
いつもなら捨ててしまう、野菜や果物の皮や種が、草木染にとっては最高の染料になってくれます。
 
「これはどんな色に染まるかな?」と、色の変化を楽しみながら、ぜひお子さんと一緒に草木染めにトライしてみてくださいね。