【誕生のルーツから探る】ポーセラーツが人気になった理由は?

有名食器ブランドでも使われている転写技術

 


 

憧れの食器といえば、デパートに並ぶヨーロッパの有名ブランドの数々を思い出す方も多いでしょう。
 
繊細で特徴的なデザインは、長年多くの人々を魅了し続けています。
 
職人技が光る食器を眺めていると、その絵柄の美しさに、思わずため息が漏れてしまいそう。
 
しかし、その技に見合った価格で販売されている食器は、あれもこれもとたくさん買い揃えることができないのも事実。
 
 
このような有名ブランドの中でも、食器の価格帯にちょっとした違いがあることをご存知ですか?
 
職人さんが一つ一つ絵付けを施した高価な商品とは対照的に、転写技術を使った商品はリーズナブルな価格で提供されています。
 

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例えば、『ウェッジウッド』のロングセラー、「ワイルドストロベリー」シリーズもその一つ。
 
転写技術を取り入れることで、同じデザインの商品を大量に提供することができるようになったのです。そのため、価格も抑えることができました。
 
この転写技術は、ポーセラーツの広がりにもとても関係があるのです。
 

ポーセラーツは日本ヴォーグ社から

 


 

そもそもポーセラーツとは何なのでしょうか?
 
ポーセラーツとは、porcelain(磁器)とart(芸術)を組み合わせてできた言葉で、白磁器を使ってオリジナルデザインの食器などを作って楽しむハンドクラフトのこと。
 
ポーセラーツという造語は、雑貨やアクセサリー制作などの講座を多数開講している日本ヴォーグ社によって作られました。
 
その歴史はまだ浅いにも関わらず、転写紙を使って簡単にお好みの食器を作ることができるクラフトとして、近年急速に人気が高まっています。
 
白磁器に絵柄を転写するので「食器を作るなんて自信がない」と思っている方でも、簡単にオリジナルの食器を作り上げることができますよ。
 
人気のボタニカルやアニマル、ダマスクをはじめキッズ向けの柄など、様々な転写紙が日本ヴォーグ社からも販売されています。
 
「どんな食器にしようかな?」と悩むのもまた、楽しい時間ですよね♪
 


 

ポーセラーツでお好みの食器を作ってみよう

 


 

ポーセラーツの歴史に、少し興味が湧いてきましたか? 続いては、ポーセラーツの作り方の手順をご紹介。
 

転写紙を切り抜く

お好みの転写紙を用意して、使う部分を切り取ります。一種類の転写紙ではなく、いくつかの種類を組み合わせると、よりオリジナル性の強い作品を作ることができます。
 

転写紙に水を付ける

水を入れた小皿などに、切り取った転写紙を1分ほど浸します。
 

転写紙を台紙からはがして白磁器に貼る

転写紙を白磁器に張り付けて上からそっと押すと、模様部分だけが白磁器にくっつき、表面の透明なシートがはがれます。
 

ゴムベラ等で水分や空気を抜く

白磁器と転写紙の間に水分や空気が残っていると、焼結時に膨張し破裂の原因になるので、ゴムベラなどを用いてしっかり空気を抜きます。
 

専用の電気炉で焼成し完成

電気炉で700~800℃で焼結します。完成後は、食器として使用することができます。
 
 

ポーセラーツの作品完成までの流れをイメージできましたか?
 
ポーセラーツは転写紙をどのように組み合わせるかでオリジナリティを表現することができます。
 
その組み合わせは無限大で、世界に一つだけの食器を作り出すことができるのも、ポーセラーツの魅力の一つと言えますね。
 

転写紙を組み合わせて、憧れのブランド風に

 


 

ポーセラーツは、転写紙を使って、簡単にオリジナル作品を作ることができるとお話ししてきました。
 
転写紙のバリエーションは豊富なので、有名ブランド風の食器作りにも人気が集まっています。
 
ロイヤル・コぺンハーゲン風、ウェッジウッド風、エルメス風、ティファニーカラーの無地の転写紙などを使った作品も素敵ですね。
 


 

そのほか、ディズニーをはじめとする子どもに人気のキャラクターなど、人々のあらゆるニーズに応えた様々な転写紙が用意されています。
 


 

ポーセラーツは、「どのような転写紙を選ぶか」「それをどうやって配置するか」のセンスが問われるアートと言えるでしょう。
 
作品にイニシャルを入れたり、白磁器のバリエーションを揃えて同じ柄の食器セットを作ったりするのも、とても可愛く仕上がるのでおすすめです。
 

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絵の具を使って白磁器に絵付けも

 

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食器作りの一部として古く伝えられた転写技術。それが昨今になって、一般家庭でも手軽に楽しむことのできるポーセラーツというハンドクラフトに形を変えました。
 
これまで転写紙を中心にご紹介しましたが、ポーセラーツでは専用の絵の具を使って食器に直接絵を描いて作品を作ることもできます。
 
転写紙に比べて難易度は上がりますが、絵に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
 
洋食器はもちろん中国食器風に絵を描いてみたり、日本古来の伝統的な絵付けを真似て和食器に挑戦してみたり、絵を加えることで作品の幅が広がります。
 
このように、様々な食器を作ることができるポーセラーツ。人気の秘密がお分かりいただけたでしょうか?
 
実際に食器を作りたくなった方は、お近くのポーセラーツ教室へ足を運んでみてください。
 
ご自身だけの食器を使えば、毎日の食事の時間もきっと待ち遠しくなってしまうはず。