Contents
ミニチュアを作るために必要なものは?
新しい趣味として何かを始めるとき、まず必要になるのが道具ですよね。
しかしミニチュア制作では、はじめから立派な道具を揃える必要はありません。
樹脂粘土と絵具さえ用意すれば、身近なものだけでリアルな質感を表現できます。
今回は、ミニチュアフードの制作に役立つお手軽な道具をご紹介します。
万能な基本の道具
ミニチュアを作るときは、「丸める」「伸ばす」「切る」「整える」といった工程があります。
そんな作業を繊細に行うためには、どんな道具が使いやすいでしょうか。
ミニチュアフード制作の基本中の基本となる道具がこちら。
つまようじ

料理で言うところの包丁、大工作業で言うところの金づちとなるのがつまようじです。
くぼみを作る、穴を開ける、形を整えるなど、指では出来ない繊細な作業をするために使用します。
ご存知の通り、安価で大量に手に入るので、汚れたらその都度代えがききます。
針

つまようじでは太すぎるような、さらに細かい作業をするために使用します。
色付けの際にも使用します。部品を針に刺して塗ると、手を汚さずに綺麗に塗ることができます。
作業に夢中になるうちに紛失することがないよう、十分ご注意くださいね。
カッター

工作の基本道具であるカッターです。
はさみでは細かい作業が難しいため、カッターをおすすめします。
一つ一つの部品の切り口を綺麗に切ることで、完成度の高い作品に仕上げることができます。
鉛筆

まずはイメージ図を描く…という作業も必要かもしれませんが、「描く」用途でのご紹介ではありません。
粘土を「伸ばす」ときに、綿棒の代用として重宝します。
小さな部品は、微細な誤差でもバランスが崩れてしまうため、均一に伸ばす必要があります。
そのため、六角形ではなく丸い鉛筆をご用意ください。鉛筆でなくとも、円柱の棒であれば何でも構いません。
素材の質感を出す道具
食べ物をよりリアルに表現するために必要なのが「質感」の再現です。
パンという素材一つをとってみても、、ざらざらとした焦げ目がついたトースト、パリパリのデニッシュ、つるっとした光沢のあるクリームパンがあります。
そんなリアルさも、アイデア次第で表現することができるのです。
アルミホイル

クシャクシャにしたアルミホイルを押し付けることで、サンドイッチやハンバーガーのバンズの表面が再現できます。
アルミホイルの丸め度合いで、皺の具合も自由自在です。
そのため、ローストチキンのような鶏の皮、レタス、厚揚げなど、ランダムな皺があるもの全般に活用できます。
タオル

作業中、汚れた手を拭くために用意したタオルすらも、制作の道具になります。
たとえば、こげ茶色の丸い粘土をタオルでつぶすだけでもハンバーグを作ることができるのです。
タオルの目の粗さにもよりますが、アルミホイルよりも丸みを帯びた凹凸が生まれます。
タオルの繊維が付着してしまうと、細い糸でも目立ってしまうことがあるので、気をつけましょう。
歯ブラシ

細かい気泡が入ったようなものには、歯ブラシを使用すると便利です。
パンの断面のブツブツ感、またはブロッコリーのツブツブ感も簡単に再現できます。
ちなみに、歯ブラシに絵具を付着させて毛をはじくことで、スプレーのような着色をすることもできますよ。
粘土を保存する道具
ミニチュアフードで主に使用される樹脂粘土は、特性上乾くと硬くなってしまいます。
そうなると加工は難しいので、制作は時間との勝負です。
さらに、樹脂粘土は少量でも60グラムほどで販売されています。大量生産しない限り、一度で粘土を使い切ることは難しいです。
そんな樹脂粘土の保存に際しても、特別な容器を購入する必要はありません。
まずは作業する分の樹脂粘土のみを取り出しましょう。
ペットボトルのキャップ

使う分の樹脂粘土を丸めて、ペットボトルのキャップをかぶせておいてください。
長時間放置してしまうと固まってしまいますが、作業中の数時間程度であれば鮮度が保たれます。
固まる速度が格段に落ちるので、落ち着いて作業することができます。
サランラップ

ここからは、使わない分の樹脂粘土の保存方法をご説明します。
はじめに、使わない粘土にサランラップを厳重に巻きます。
きつめに、二重に巻くと効果的です。
ジップロック

ラップで巻いた樹脂粘土を、ジップロックに入れます。
空気が入らないように封をしてください。
こちらも二重に入れておくと安心です。
タッパー

最後にタッパーで密閉します。
タッパーの中に水を入れるとさらに効果的ですが、ジップロックに穴が開いていないか入念に調べてから入れてください。
樹脂粘土は、水浸しになるとドロドロに溶けてしまいます。
家にあるもの全てが道具

ミニチュア制作に必要となるのは、専用の機材よりもアイデアです。
今回ご紹介したもの以外にも、家の中にある「道具」はまだまだ存在します。
例えば洗い物をしているときに手にする、タワシやスポンジも使えるかもしれませんね。
普段の生活でそういった発見をすると、日常生活も少し楽しくなるかもしれません。
ぜひ、みなさんもご自身に合ったミニチュア作りの道具を探してみてください。