ふわふわケーキを焼くには欠かせない!メレンゲを発明したのは誰?

メレンゲを考案したのはいったい誰?


メレンゲと聞くとあまり馴染みがないように感じるかもしれませんが、ショートケーキのスポンジやフワフワのパンケーキ、マシュマロなどもすべてメレンゲを使って出来ています。
 
今やふかふかと弾力のあるお菓子作りには欠かせない存在となったメレンゲ。
 
卵白を泡立てるとふわふわになることを発見したのは誰なのでしょうか?
 
今回は、知られざるメレンゲの歴史を探っていきます♪
 

メレンゲって何?どうして膨らむの?


メレンゲとは、卵(鶏卵)の卵白を泡立てた食材、およびそれを用いたお菓子のこと。
 
泡立てた卵白を焼いたお菓子をメレンゲといいますが、焼く前の卵白もメレンゲと呼ばれます。
 
焼く前の状態のメレンゲは、スポンジケーキの生地などに加えてふんわりと膨らませるために使用するもの。
 
メレンゲを泡立てると膨らむのは、たんぱく質の膜に空気を取り込んで閉じ込めていくため。
 
メレンゲの泡には、砂糖を加えることで安定するという性質があります。
 

メレンゲが生まれたのはいつ?

メレンゲが発見されたのは17~18世紀頃のことと言われていますが、誰が発見したのかはっきりとは分かっていません。
 
ここでは、有力な2つの説をご紹介。
 

スイスのマイリンゲン説


スイスにはメレンゲ発祥の地とされるマイリンゲンという小さな町があります。
 
17世紀のこの地域で、菓子職人が泡立てた卵白を焼いたお菓子を発案したといわれています。
 
その菓子職人は、イタリア人のガスパリーニという人物だそう。
 
文献が残っていないため、今となっては真偽を確かめることはできませんが、メレンゲは今でもマイリンゲンの名物となっており、一日に平均1500個も作られています。
 

イタリアのズッケ・マリターテ説


一方では、イタリアで生まれたお菓子が最初のメレンゲだという説も。
 
そのお菓子とは、ホップとスイカの種に焼いたメレンゲを混ぜたものでした。
 
当時はメレンゲではなく、ズッケ・マリターテと呼ばれていたそう。
 
スイスで発見されたメレンゲがイタリアで発展したのだといわれることもあります。
 

メレンゲを使ったお菓子の歴史


実は焼き菓子の「メレンゲ」が生まれるずっと前から、卵を泡立てて作る料理は存在していました。
 
様々な料理に使われていた卵。
 
料理技術が発展して卵白を泡立てるのが一般的になり、あとからメレンゲという呼び名やメレンゲの焼き菓子が生まれたのです。
 
ここからは、メレンゲを使ったお菓子がどのように誕生したのかについてご紹介します。
 

マシュマロ


マシュマロとは、もともとは薬草であるウスベニタチアオイのエキスと蜂蜜を混ぜたのど飴の名前。
 
19世紀に、フランスの菓子職人が砂糖を加えたことでお菓子として広まりました。
 
メレンゲが使用されるようになったのは、19世紀後半から。
 
ゼラチンと泡立てた卵白の粘りを活かした現在の形になりました。
 
お菓子として普及した今では、マシュマロにはウスベニタチアオイは使われていません。
 

マカロン


続いては、アーモンドパウダーと卵白を固めて焼くマカロン。
 
マカロンの原型といわれるお菓子は、なんと8世紀のフランスにすでに存在したのだとか。
 
砂糖もまだ発見されていない時代の話なので、アーモンドパウダー、小麦粉、卵白を混ぜるだけのシンプルなクッキーでした。
 
それがマカロンに生まれ変わったのはイタリアでのこと。
 
メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシス王妃の専属シェフが、見事なマカロンを作ったのが最初と言われています。
 
日本人にお馴染み、柔らかい二枚の生地にクリームやガナッシュを挟んだマカロンはパリ風のもの。
 

スポンジケーキ


スポンジケーキは15世紀から16世紀にかけて生まれ、17世紀のフランスの王室を中心に愛されてきました。
 
フランス語で「ビスキュイ」「ジェノワーズ」とも呼ばれるスポンジケーキ。
 
日本で「スポンジケーキ」という呼び名が定着しているのは、アメリカで「スポンジに似ている」と名付けられたことに由来します。
 
18世紀になると、卵を卵黄と卵白に分けて泡立てる別立て法が発明され、現在のようなふわふわできめ細かい生地作りが可能になったのだそう。
 
もとは小麦粉を水で練って焼いただけの硬い食べ物だったスポンジケーキ。長い時間をかけて現在の美味しいレシピに落ち着いたようです。

シフォンケーキ


シフォンケーキが生まれたのは1927年のアメリカ。
 
パン卸業を営むハリー・ベーカー氏が焼いたのが始まりといわれます。
 
当時から卵白を泡立てて作るエンジェルフードケーキやスポンジケーキは存在していましたが、コクがなく物足りないのが難点でした。
 
ベーカー氏が軽さと濃厚さを併せ持つ新しいレシピを考案し、発売したところ大人気に。噂は有名人にまで広がり、ハリウッドスターにケーキを届けるまでになりました。
 
ベーカー氏は20年間もの間レシピを秘密にしていたのだとか。
 
そのレシピは1947年にゼネラルミルズ社に売却され、サラダ油を使った秘密のレシピが明かされます。

ダックワーズ


ダックワーズは、アーモンド風味のメレンゲを使った焼き菓子。
 
19世紀末に存在した「アンリ4世」というお菓子を改良したものだといわれています。
 
フランスの温泉保養地ダクスにちなんで名付けられた、ほろほろと崩れる食感が楽しい焼き菓子です。
 

ふわふわスイーツに欠かせないメレンゲ


世界各国の料理人たちが、お菓子の美味しさを追求する中で生み出されたメレンゲ。
 
卵白を泡立てるという技術がなかったら、スポンジケーキもムースも存在しませんでした。
 
生まれた時期は定かでないものの、現代の様々なスイーツにメレンゲが大きく貢献していることは確か。
 
メレンゲの起源に思いをはせながら、お気に入りのスイーツを味わってみてはいかがでしょう♪