シンプルなのに奥深いアート!切り絵の壮大な歴史

大人の女性をも魅了する切り絵

 

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勢いのある直線となめらかな曲線で仕上げられた、繊細な絵柄。
 
切り絵は、紙とはさみさえあれば手軽に始めることのできるハンドクラフトの一種です。
 
子どもの頃に、色紙とはさみを両手に工作を楽しんだという方も多いはず。
 
しかし近年、その完成度の高さが話題を呼んで、メディアやSNSでも頻繁に取り上げられていることをご存知ですか?
 

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紙をはさみで切り抜くだけで出来上がる作品が、なぜこれほどまでに人々を魅了するのでしょう。
 

今回は、知られざる切り絵の歴史から最新のデザインまでを深掘りして、人気の秘密に迫っていきます♪

世界での切り絵の歴史

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切り絵とはその名の通り、紙をカットして創作する絵画技法の一つ。伝統工芸として、世界中で古くから親しまれてきた技法なのです。
 
中でも、1500年以上の歴史をもつ中国の切り絵「中国剪紙」は、世界無形文化遺産にも登録されています。
 
南北朝時代にはすでに、農村地方の人々がお祝い事の飾りとしての切り絵に親しんでいたのだとか。
 
 
また、ヨーロッパでも、農家の女性たちが冬の娯楽として切り絵を楽しむ文化がありました。羊毛を刈り取る大型のはさみを使っていたというから驚きですね。
 
19世紀以降に色紙が手に入るようになると、カラフルな切り絵も流行。
 
こちらは、ポーランドのウォヴィチ地方で広まった、「ヴィチナンキ」と呼ばれる切り絵イメージです。
 

家畜や草花といったありふれた農村風景をモチーフにした切り絵は、どこか素朴で温かみのある印象。
 
 
一方スイスでは、中世の時代から切り絵工芸がはじまり、19世紀初頭には中産階級の間で人気が高まりました。
 
家庭風景やアルプスの風景を題材にしたものが多く、はさみや小型のカッターを用いるやり方が主流。
 

スイス切り絵

出展:IRORIO

 
その伝統的な切り絵工芸を守るためにスイス切り絵協会が設立され、現在もスイス国内で、約1,000人もの切り絵アーティストが活躍しているのです。
 
 
そしてメキシコでは、「パペルピカド」と呼ばれる切り絵が、お祭りやパーティー会場の飾り付けとして用いられるように。
 
切り絵

出典:VIVA!MEXICO

 
万国旗のようにいくつも連なった切り絵は、特別な日の飾りにもってこい。
 
型紙を使って、薄いクレープ紙をカットするやり方で仕上げられたそう。一般家庭の壁にも飾られたということから、切り絵が世間に広く浸透していたことが窺えますね。

日本での切り絵の広まり

 
これまで、世界各国での切り絵の歴史をほんの一部、ご紹介してきました。ではここ日本では、どのようにして切り絵が広まったのでしょうか?
 
実は日本での切り絵には、古くから白い和紙が使われていました。
 
こちらは、高千穂神楽に飾られている切り絵の一例。
 

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この通り日本の切り絵は、もともとは神々に捧げたり、神域に飾ったりするためのものでした。
 
戦後の印刷技術が発達するにつれて、切り絵は木版画に取って代わられるように。
 
しかし、高度な美意識はそのまま現代にも受け継がれ、切り絵を芸術作品として制作する作家も増えていきます。
 
切り絵をアートとして見直す動きに伴って、最近では新しい技法や作風も次々と生み出されているのです。

最先端!現代の切り絵アート

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ご紹介してきたように、日本の切り絵の歴史は、白い和紙を使ったごくシンプルなものから始まりました。
 
ところが今では、切り絵アートは現代的にアレンジされ、目を見張るような作品も多数制作されています。
 
日本で驚くべき進化を遂げた、切り絵アートの最新デザインをご覧あれ♪
 
 
まずこちらは、鳥の羽根のような形をした作品。何でも、割れてしまったスマホ画面から着想を得たのだとか。
 

繊細な技巧が施された作品は、軽く息を吹きつけただけで飛んでいってしまいそう。
 
 
続いてご紹介するのは、折り鶴の切り絵。何とこちら、一枚の紙で出来ているのです。
 

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鶴を折ってから切り抜いたのか、それとも切り抜いてから折り込んだのか…
 
眺めるほどに謎が深まる傑作ですね。
 
 
そして最後にご紹介するのは、ステンドグラス風の細工が施された切り絵作品。
 

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光を透かして見るカラフルな作品には、アートを呼ぶにふさわしい趣があります。
 
切り残した部分で輪郭を表現する切り絵には、鉛筆や筆で描いたものとはまた違った持ち味がありますよね。
 
そんな切り絵の魅力が、存分に引き出された芸術作品といえるでしょう。

紙とはさみで切り出す魅惑の世界

Tae Awakuraさん(@awakura.awakura)がシェアした投稿

今回は、切り絵の長い歴史と最新デザインについてお伝えしてきました。
 
ため息が漏れるほど美しい芸術作品も、たった一枚の紙から出来上がっているというから不思議。
 
そのシンプルな工程には、切り絵の魅力がたっぷりと詰まっています。
 
この機会に、めくるめく切り絵の世界に足を踏み入れてみませんか?