オリジナル食器をデザインしよう♪チャイナペインティングって何?

 

白磁の芸術「チャイナペインティング」


チャイナペインティングとは、絵付け用の絵の具で花や動物、風景などを白磁に描く上絵付けのこと。
 
実はこのチャイナとは、中国を意味した言葉ではありません。
 
もともと磁器が中国で生まれたものであり、英語では磁器そのものを「チャイナ」と呼ぶのです。
 
ここから”磁器に絵を描く=チャイナペインティング”となったとされています。
 
白磁の絵付けというとポーセラーツをイメージする方も多いかもしれませんが、両者の違いは絵付けの仕方にあり。
 
ポーセラーツには転写シールを使いますが、チャイナペインティングで使うのは絵の具。絵の具でオリジナルの絵柄を描くチャイナペインティングは、絵を描くのが得意な方に特におすすめのハンドメイドなのです♪

チャイナペインティングの歴史


チャイナペインティングが生まれたのは13世紀末、中国の磁器が貿易を通じて世界各国へと広まっていくようになった時代のこと。
 
当時、中国では模様のない白磁が重用されていましたが、やがてそれをベースにアレンジが施されるように。
 
ヨーロッパや中東はもちろん、日本にも伝来し、伊万里焼など独自の工芸品へと姿を変えていきます。
 
そんな中国や日本の焼き物が、ヨーロッパ王族たちの心を掴むことになります。
 
錬金術師たちの手で中国磁器や日本の伊万里焼が研究され、白磁の開発に成功。
 
これが、チャイナペインティングの文化へとつながっていきました。

チャイナペインティングの絵付け方法


一般的に陶磁器の絵付けには、「上絵付け」と「下絵付け」という2種類の方法があります。
 
上絵付けは、磁器の生地の上に釉薬(うわぐすり)を塗り、そこに絵の具で絵付けをしていく方法。
 
色の制約がなく鮮やかな表現が可能というメリットがありますが、ときには剥がれてしまうことも。
 
対する下絵付けは、磁器の生地の上に絵の具で絵付けをし、釉薬でカバーするというやり方。
 
焼成する温度が上絵付けよりも高いため、使用できる絵の具の種類に限りがあるのが難点。しかし強度があるため、簡単に剥がれることはありません。
 
鮮やかな色彩が魅力のチャイナペインティングには、上絵付けの方法が用いられることがほとんど。

これがあればOK!チャイナペインティングの道具

白磁


白磁とは文字通り、白い磁器の総称です。
 
土で出来ている陶器とは違い、磁器の主な素材は石。吸水性がないため、カビや匂いが発生しにくいという嬉しい特徴があります。

セラミックペンシル・転写紙


セラミックペンシルと転写紙は、白磁に絵の下書きをする時に使われる道具。
 
セラミックペンシルで直接白磁に描いたり、転写紙を使って絵柄を白磁に写したり。お好みの技法で絵付けを楽しむことが可能です。

一口にチャイナペインティングの筆と言っても、様々な種類があります。
 
ヨーロピアンスタイルの技法で好まれる筆は、毛が柔らかくもコシがあり、穂先が細くまとまっているもの。一般的にはイタチやリスの毛から作られる筆が使われます。

陶磁器用の絵の具


陶磁器用の絵の具には、高温での焼成に耐えられるよう、鉱物やガラスなどを粉末状にしたものが含まれています。
 
混色が可能ですが、相性によっては発色が悪くなることがあるのでご注意。

メディウム


メディウムとは、粉末状の絵の具を溶かすための溶剤のこと。
 
水溶性や油性、速乾性や置換製のものなど、様々な種類があるので、好みによって使い分けましょう。
 
メディウムは天然樹脂や有機溶剤を使用しているため、皮膚が敏感な方や、アレルギーを持つ方には、使用中にかゆみや湿疹などが出る場合があります。
 
気になる方は、注意して使用してくださいね。

電気炉


ポーセラーツ専用の電気炉。価格はサイズやメーカーによって異なりますが、小さいもので数万〜数十万円ほど。
 
なかなか手が届かない場合には、体験教室などで焼成をお願いしてみるのも一つの手ですよ。

チャイナペインティングの基本的なやり方


1.白磁の表面を布で拭き、汚れをとっておく。
 
2.図の下書きを白磁に写す。
 
3.使用する色の絵の具をメディウムで練る。
 
4.絵の具を使って筆で描く。
 
5.専用の電気炉を使って焼き上げれば完成♪
 
焼き付ける際の温度は約800℃、電気炉を使用します。作品によっては数回焼成を繰り返すことも。
 
この後、仕上げに金彩(金箔などで装飾を施すこと)をすると、より高級感のある作品に。

チャイナペインティングでオリジナルの食器作り


転写シールを貼り付けて仕上げるポーセラーツとは異なり、ご自身の手で絵付けを楽しむことのできるチャイナペインティング。
 
絵を描くのが好きだという方はもちろん、「ポーセラーツとは違ったハンドメイドに挑戦したい!」という方にもおすすめです。
 
ご自身で食器をデザインする喜びを、チャイナペインティングで味わってみてはいかがでしょう?