定番から新顔まで!人気の盆栽の種類

盆栽をどう楽しむ?


鉢や器を選んだり、剪定したり、苔玉を作ったりと楽しみ方満載の盆栽。
 
わびさびの雰囲気を風流に味わう、緑に癒される、コンテストに参加するなど、愛好家が盆栽を育てる目的も多様です。
 
盆栽に使う樹の定番と言えば松ですが、花や紅葉を楽しむことのできる樹も人気。
 
今回は、盆栽におすすめの樹をまとめてご紹介します。
 

黒松


古くから身近な樹木とされ、信仰の対象にもなっている黒松。
 
日本三景の松島、安芸の宮島、天橋立など、黒松の名所は枚挙にいとまがないほど。
 
そんな黒松は、盆栽としても安定した人気を誇っています。
 
葉が長いので、緑をじっくり楽しみたい方にも最適。
 
初心者でも安心して育てることのできる丈夫さも、多くの人に愛される理由の一つです。
 

黒松の育て方


黒松は、日当たりと風通しの良い室外で管理するのが基本。
 
寒さに強いので屋外で冬越しできますが、霜が降りないよう、日向に置いておくのがおすすめ。
 
水は乾き気味を好むので、表面の土が乾いてからたっぷりと与えましょう。
 

黒松の剪定


黒松は「芽切り」が重要。
 
新芽を取り去ることによって切り取った部分の近くに新しい芽(二番芽)がつきます。
 
この二番芽から伸びた葉は、生育期間が短い分葉も短くなり、黒松の美しさに磨きがかかるのです。
 
芽切りの時期は6月下旬から7月下旬。
 
その年に芽吹いた芽を付け根から切りましょう。
 
芽切後、10日ほどで二番芽が出てきます。
 
枝先に三つ以上の二番芽が出てしまった場合は、中くらいの大きさの芽を2つだけ残して残りはピンセットで取り除きましょう。
 

五葉松


盆栽の定番中の定番とも言える五葉松。
 
豪快で男性的な黒松に対し、五葉松からは繊細さや優美さが感じられます。
 
短く密生する葉はあらゆる樹形に調和。
 
柔らかい印象からシャープな印象まで、一本で様々な趣を楽しむことのできる樹なのです。
 
盆栽の基礎を学ぶのにも適した種類なので、盆栽初心者にもおすすめ。
 

五葉松の育て方


五葉松は、日当たりと水はけの良い場所で育てるのがポイント。
 
幹に日光が当たらないと、葉の色が悪くなってしまうことも。
 

五葉松の剪定


五葉松の剪定では、まず全体を眺めて目立って伸びてきたところをハサミで切ります。
 
1月から3月頃、針金掛けを行って樹形を整えましょう。
 
かけた針金は1年くらいそのままにして、枝を固定します。
 

緋梅


古来から詩歌や絵画の題材に用いられている梅。
 
『万葉集』では梅を題材にした詩が119首も詠まれ、45首詠まれた桜をはるかにしのいでいるというから驚きです。
 
梅といえば梅干しや梅酒の果実を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、盆栽で用いられるのは花梅。
 
緋梅は花梅の中でも花の色が濃く人気の高い品種です。
 
冬の寒気を忘れるほどの艶やかな花が、春の訪れを知らせてくれますよ。
 

緋梅の育て方


春から秋は日当たり良く風通しの良いところ、冬は風よけのある陽だまりに置きましょう。
 
土の表面が乾くたびに十分に水やりをします。
 
特に蕾から開花までは水切れしないよう、注意して育てたいもの。
 

緋梅の剪定

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「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とも言われるとおり、剪定を怠ると梅はどんどん成長してしまいます。
 
花が咲き終わったあとは、枝元の花の芽を一つか二つ残して、残りをカットします。
 
伸びた枝は6月の梅雨時に剪定します。
 
枝が伸びすぎると花芽がつかなくなるので忘れずに行いましょう。
 

山もみじ


秋になると盆栽の小さな葉が鮮やかに変化し、人々の目を楽しませてくれる山もみじ。
 
一本の山もみじの中でも、薄い色や濃い色の葉が混在し、盆栽鉢を美しく彩ります。
 
夏の暑さや冬の寒さにも強く、初心者にも育てやすい樹だといえるでしょう。
 

山もみじの育て方


日光の良く当たる風通しの良い戸外で管理しましょう。
 
ただし、夏は日が当たりすぎると葉焼けを起こしてしまい、紅葉を楽しむことができなくなる恐れも。
 
日差しが強い日は半日陰のところに移しましょう。
 
山もみじは、水をたくさん必要とする樹でもあります。
 
鉢の底から水が溢れるくらい、たっぷりと水やりをしましょう。
 

山もみじの剪定


剪定は、落葉後10日以内か、梅雨時期に行います。
 
新芽を残し、枝の幹側から2~3節目までを残して切りましょう。
 

ガジュマル


最後にご紹介するのは、「健康」という花言葉から観葉植物としても人気のガジュマル。
 
気根と呼ばれる幹のユニークな姿が魅力です。
 
不思議なことに、同じ樹形のものは二つとして存在しないのだとか。
 
盆栽として仕立てるときは、植え付ける容器とのバランスが大事です。
 

ガジュマルの育て方


日当りの良い場所を選んで置きましょう。
 
夏は葉焼けを起こさないように半日陰に移します。
 
成長期の3月から10月には、特にたっぷりの水を与えてください。
 
霧吹きなどで葉にも水をあげると、害虫予防にも役立ちます。
 
ガジュマルは成長が早いので、数年に一回必ず植え替えをしてあげましょう。
 

ガジュマルの剪定


ガジュマルの剪定は5月から7月が適期。
 
不要な枝を根元から切って、見た目のバランスを整えてください。
 
剪定をしないと葉に栄養が行き渡らず、生育不良を起こすことがあります。
 

盆栽って意外と育てやすい


盆栽は日本古来からの文化だけあって、盆栽で人気の樹の多くは日本に自生する品種。
 
日本の土や気候に適していて、初心者でも育てやすい樹が多いのが特徴です。
 
あまり気負うことなく、気軽な気持ちで盆栽の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。